尿検査の結果、ケトン体反応が陽性反応となった場合について見ていきましょう。
ケトン体の検査では、陰性反応の場合は特に問題なし。
糖尿病を持病として持っており、血糖値のコントロールが出来ているかどうかの確認検査の場合はコントロールできている証なので「良」となります。
しかし陽性反応を示した場合は、幾つかの疾患の発症の可能性を検討していく必要性が出てきます。
もし、陽性となった場合も過度に心配せずに幾つかの疾患の可能性について事前に確認しておきましょう。
また、その日の体調によっても陽性を示すケースもありますから体調の状態チェックも大切です。
検査結果が陽性であった場合は、まず
●脱水症状
を発症していないかを確認していきます。
脱水症状をもたらす要因としては
●嘔吐症状
●下痢症状
●発熱症状
などがありますが、これらの風邪症状が続くと人体は徐々に脱水症状を発症するようになっていきます。
脱水状態時の定性は正確な指標として用いる事はできません。
もし既に検査を受けた後である場合は、検査当日に脱水状態でなかったかどうかについて念のため確認しておきましょう。
妊娠期の妊婦の女性の場合は、「つわり」が激しく食事を戻してしまうケースも多くあります。
このようにエネルギー不足となるケースでは脂肪酸がエネルギー源として生成される為、ケトン体数値も上昇します。
妊娠中の妊婦の場合もまた陽性反応を示しやすいという点を把握しておきましょう。
前項で確認した体調による変化などもなく、いたって元気な状態の検査結果が陽性反応であった場合。
このようなケースでは、何かしらの疾患を既に発症している可能性も検討していく必要があります。
ケトン体が陽性を示す際に疑われる可能性のある疾患は以下の通りです。
【ケトン体が陽性を示す際に疑われる可能性のある疾患】
●重度の糖尿病
●甲状腺機能亢進症
●感染症
●グルカゴノーマ
●クッシング症候群