検査の基準値・正常値のまとめ

【BUN(尿素窒素)数値と腎機能のまとめ】

検査ぶっく♪ではBUN(尿素窒素)数値について入門者向きに解説しております。

◆BUN(尿素窒素)数値と腎機能のまとめ♪(もくじ)

◆BUN数値で腎機能を確認

腎機能の状態に何かトラブルが発生している可能性がある場合。

いわゆる腎機能障害の可能性が検討される場合はクレアチニンの数値の他にBUN値も測定し腎臓の濾過機能のチェックを行うケースも多くあります。

BUNとは?

腎臓疾患の持病がある場合や、腎臓の検査を行う場合はおそらくクレアチニンと合わせてBUN数値もチェックしているはずです。

既に腎機能検査を受けたことがある方は検査結果表にBUNと書かれている欄がないかチェックしてみましょう。

◆BUNもクレアチニン同様たんぱく質の代謝産物

BUNとは尿素窒素と呼ばれるたんぱく質が分解代謝された際に産生される代謝産物のひとつです。

クレアチニンも同様にたんぱく質の代謝産物であり、BUNもクレアチニンも通常は尿として体外へ排出されるようになっています。

BUNもクレアチニンも人体内で産生される量が大きく変化することはありません。

その為、腎機能が正常であれば毎回ほぼ同範囲内の数値を示すことに理論上はなります。

しかし、何らかの腎機能障害などによって腎臓にトラブルが生じると糸球体の濾過機能が低下し尿素窒素(BUN)の排泄がうまくなされなくなりBUN血中濃度が高くなります。

腎機能の検査ではクレアチニンとBUNの検査が平行して行われるのはこのような近い働き・性質を持っている為なのですね。

~ポイントのまとめ~
★BUNは腎機能の指標となる
★BUN=尿素窒素
★血中濃度が高い場合は糸球体の機能が低下している可能性も