慢性腎不全CKDの検査指標として用いられる検査指標のひとつがeGFRと呼ばれる指標です。
慢性腎不全の進行状態を数値として確認する際に「eGFR」は有能な指標として用いられます。
このeGFRは腎臓の糸球体の働きの状態、糸球体濾過量数値(GFR)を元にして計算される数値で糸球体の1分間の濾過能力を数値として算出します。
腎臓に送られた血液を濾過し原尿を作り出すのが糸球体ですが、この「1分間あたりの数値」を、推定数値と呼ばれる平均値で掛け合わせて数値を算出していきます。
一般的な推定ラインを元に導きだす1分間の糸球体濾過量を「推算糸球体濾過量(eGFR)」と呼びます。
推算糸球体濾過量(eGFR)はあくまで平均値を元に算出した数値ですが、一定期間数値の低下が確認される場合は、慢性腎不全の可能性が高いと診断されます。
尚、慢性腎不全として診断されるラインとしては1分間当たりのGFRが60mlを下回るケースが3ヶ月以上続く場合と定義されております。
慢性腎不全の検査では、このeGFRと合わせてクレアチニンクリアランス検査の数値が重要な検査指標として用いられております。
~ポイントのまとめ~
★慢性腎不全の進行状態を調べる指標
★eGFR=推算糸球体濾過量
★一定期間数値の低下が確認される場合は要注意