地球上最大の哺乳類は鯨(シロナガスクジラ)です。
くじらは哺乳類ですからもちろん呼吸はエラ呼吸ではなく私たち人間と同じ肺呼吸によって行います。
あれだけ大きな体をもっているということは、生命を維持する為に必要となる酸素量もやはり膨大な量になります。
しかし、くじらは長時間潜水することも可能で、長い時は1時間程度潜っていることもできてしまう種類もいます。
「ではくじらの肺活量は桁違いに凄いのか?」
というと実はそうでもありません。
くじらの肺活量が桁違いに優れているか?というとそうでもない。では何故長時間潜水していられるの?
このように疑問をもたれる方も多いでしょう。
実はくじらが優れているのは「ガス交換の効率」が圧倒的に優れているのです。
くじらは水面に顔を出し1度の呼吸を行う際に90%程度の酸素を呼吸によって取り込み蓄積した二酸化炭素を一気に放出させます。
この優れた換気能力があるおかげで、数回の呼吸だけで体内は酸素で満杯になりまた長時間潜っている事ができるようになるのですね。
またくじらは、地球上最大の赤血球の持ち主でもあります。
これは赤血球の個数が多いということではなく、1個1個の赤血球のサイズが大きい事を指します。
更に筋肉内には酸素と結びつく性質をもつミオグロビンも桁違いの量を持っており、このミオグロビンが多いことも酸素を上手に体内に溜め込むことができる要因となっております。
~ポイントのまとめ~
★肺活量を調べることで肺疾患の可能性を検討
★持久系競技選手と肺活量の関連性について
★くじらはガス交換の効率が優れている