善玉コレステロールは悪玉コレステロールを抑制する働きをもっております。
悪玉は様々な疾患を引き起こす要因となるコレステロールですから、この善玉コレステロールの重要性は言葉で言うまでもないでしょう。
善玉コレステロールはHDLとして知られておりますが、血液中内のHDL数値がしっかりと基準範囲内にあることは大切なことなのです。
では、この善玉を意図的に増加させる方法はないのでしょうか?
実は善玉コレステロールを自分で増加させること、いわゆるコントロールすることは可能です。
一般的に広く知られている善玉のコントロール方法は以下の2点に集約されます。
★運動によるコントロール
★食事・栄養成分によるコントロール
まず運動によるコレステロールのコントロールについて見ていきましょう。
運動を行うことで善玉コレステロールがコントロールされる最大の要因は中性脂肪の燃焼効果があげられます。
中性脂肪は悪玉の巣窟でもあり、たくさんの善玉を消費します。
有酸素運動などの運動やレジスタンス運動を定期的に取り入れることによって脂肪は効率よく燃焼しやすい体質へと変化していきます。
また、運動の継続によって基礎代謝が高まり、体脂肪が付着しづらい体質になることも確認されております。
最低限の筋肉量を増やすことが悪玉の制限につながり、悪玉の制限は善玉の消費を抑制することにつながってくるわけです。
このように運動によって善玉が増加すると言われる要因は間接的な要因が高いのが現状です。
★悪玉を抑制させることで善玉の消費を抑制する!
対して、食事療法で行われるコレステロールのコントロールでは、実質的に善玉を増やす直接的な働きが主力となります。
食事や栄養分の摂取の仕方によっては善玉コレステロールを増やすことが可能です。
まず近年注目を集めたのが、大豆イソフラボンによる善玉コレステロールの増加作用です。
大豆イソフラボンが善玉を増加させる働きをもつのは、女性ホルモンの働きに類似しております。
女性ホルモンは悪玉コレステロール数値を減少させる作用があり、この作用と同様の働きを大豆イソフラボンが行うのです。
★大豆イソフラボンは女性ホルモンと同様の働きを発揮する
しかし、大豆イソフラボンは摂取量が過剰になると副作用・副反応症状を発症することも解明されつつあります。
その為、不足分を大豆食品やサプリメントで補うことが重要です。
大豆イソフラボン以上に注目を集めているのが実は赤ワインです。
赤ワインは「ポリフェノール」が多く含まれており、このポリフェノールがHDLコレステロールを増加させる働きをもっていることが解明されました。
飲酒はコレステロールの大敵と言われますが、ビールや日本酒などと異なり赤ワインの場合はむしろ毎日適量を摂取した方がコレステロールのコントロールができるのです。
アンチエイジングという言葉が流行したように長寿国日本では抗酸化物質を謡う製品が飛ぶように売れております。
赤ワインは抗酸化物質としても有能で悪玉の酸化変性を抑制する働きもあり、見逃せない食品のひとつとして注目を集めております。