アジソン病(慢性副腎皮質機能低下症)とは?
アジソン病(慢性副腎皮質機能低下症)とはどのような疾患なのでしょうか?このアジソン病とは副腎がダメージを受けるなどして副腎皮質ホルモンの分泌が低下する症状を発症する疾患です。原因は腎臓の上部に位置する副腎の機能そのものが低下することが最大の要因です。副腎が損傷を受ける最大の要因は副腎結核…続きを見る
嘔吐下痢症(おうとげりしょう)とは?
嘔吐下痢症は、その名称からもわかるとおり、嘔吐症状と下痢症状を伴う疾患の総称です。原因は流行性ウイルスの感染でありウイルス感染症です。原因となるウイルスとしては「ロタウイルス」「ノロウイルス」「アデノウイルス」などのウイルスが代表的です。どのウイルスも飛沫感染を感染経路とする疾患であり、幼稚園や保育園などに通っている子供が集団感染を起こすケースも珍しくありません。また、子供がもらってきたウイルスが潜伏期間の間に家族中に広まり一家全員がダウンしてしまうようなケースも多くあります。実際に家族全員がダウンしてしまったような経験がある方…続きを見る
関節リウマチとは?
関節リウマチとは、自己免疫疾患のひとつと考えられており、関節の炎症や変形をもたらす発症確立の比較的高い疾患のひとつです。自己免疫疾患とは、自分の体内に進入してくるウイルスや細菌を捕食し体を守る為のシステムである免疫システムに何らかの異常が生じて自分自身の細胞や臓器を傷つけてしまう疾患の総称です。(※関節リウマチは自己免疫性疾患のひとつ)免疫システムの代表としては白血球やリンパ球が有名です。白血球やリンパは本来自分の体を傷つけるようなことはありませんが、何らかのトラブルによって自分の体内の元気な細胞を攻撃してしまうのです。関節リウマチは手や足、膝など関節部分に炎症症状を発症し基本的にゆっくりと着実に進行していく進行性疾患…続きを見る
筋ジストロフィーとは?
筋ジストロフィーとは筋肉が萎縮しながら徐々に減少していく筋肉の疾患の総称です。医学的に発症の原因が完全に解明されている病気ではありませんが、遺伝性をもつことや、その対症療法は徐々に確立されつつあります。筋ジストロフィーに関する詳しい情報をお探しの方、また可能性が検討される場合は、一度、社団法人日本筋ジストロフィー協会にご相談することをお勧めします。産まれてすぐの乳児期~幼児期にかけては元々それほど大きな筋力を必要とする行動…続きを見る
クッシング症候群とは?
クッシング症候群とは、コルチゾールの過剰分泌が要因となって発症する疾患の総称です。副腎腫瘍・下垂体腫瘍などが原因でコルチゾールが過剰に分泌される疾患は、クッシング病とも呼ばれます。クッシング症候群の場合、コルチゾール検査値は基準を大きく超えた上昇を示すケースが多くあります。また通常は副腎皮質から分泌されるコルチゾール量は起床後徐々に低下していきますが、クッシング症候群の場合は日内変動の幅がとても小さくなり、夜間であっても血中濃度は高値を示すようになります。その為、コルチゾールの検査では早朝と夜間に測定を行い日内変動…続きを見る
血小板減少性紫斑病(けっしょうばんげんしょうせいしはんびょう)とは?
血小板減少性紫斑病とは、原因が現在の医学では解明されていない疾患のひとつで、何らかの要因が伴って血中内の血小板の数が減少する疾患群の総称のことを指します。血小板数を測定する検査の解説はこちら紫斑とは文字通り紫色の斑点の意味で、皮下組織に内出血のような青あざが出来やすいと言う症状をもつことから、その症状を伴う疾患を紫斑病と呼びます。尚、この疾患は原因がわからない、特定されていないという経緯もあり「特発性血小板減少性紫斑病」と呼ばれます。血小板の血液検査の結果数値が極端に低い数値…続きを見る
甲状腺機能低下症(こうじょうせんきのうていかしょう)とは?
甲状腺機能低下症(甲状腺ホルモン低下症)とは、甲状腺ホルモンの分泌量が低下する疾患の総称です。全ての甲状腺機能低下症の原因が解明されている訳ではありませんが、甲状腺ホルモンのフィードバック機構のどの部位に異常が生じているのかによって原因を分類して対応します。有名な疾患では橋本病がありますが、橋本病では橋本病は甲状腺そのものに異常が生じることで症状を発症する疾患であることが確認されております。その他、指令を与える甲状腺刺激ホルモンの分泌機構に異常が見られる場合や、脳下垂体に指令を下す為に視床下部から放出される甲状腺ホルモン放出ホルモン(TRH)の分泌機構…続きを見る
骨肉種(こつにくしゅ)とは?
骨肉種とは、骨にできる悪性腫瘍のことです。特に肉腫の中でも骨を自ら形成していく肉腫を骨肉腫と呼びます。悪性腫瘍と聞くと、一般的には癌細胞をイメージする方が多いと思います。骨肉種も同じ悪性腫瘍による「転移の可能性」をもつ疾患であり、治療では抗がん剤による治療を行うことになります。癌と肉腫の違いは、細胞が定着した母体となる細胞組織の部位によります。皮膚及び粘膜組織に発生する悪性腫瘍は「癌」となり、骨や筋肉細胞に発生する悪性腫瘍は「骨肉種」と分類…続きを見る
再生不良性貧血(さいせいふりょうせいひんけつ)とは?
再生不良性貧血とは、血液中の成分である「白血球」「赤血球」「血小板」成分が何らかの要因によって減少してしまう疾患の総称です。再生不良性貧血を発症する要因は、現在のところ先天性の遺伝によるものと、後天性による発症が確認されております。しかし、先天性の遺伝の可能性は確実な検証が未だなされておらず、難しい疾患のひとつとして厚生労働省でも難病のひとつと定義しております。血液の主要成分である「白血球」「赤血球」「血小板」が不足している状態を汎血球減少症…続きを見る
脂質異常症(高脂血症)とは?
脂質異常症とは以前は高脂血症(こうしけっしょう)と呼ばれていた疾患のことです。脂質異常症は動脈硬化を引き起こす可能性をもつ危険因子のひとつとして注目視され続けている疾患です。脂質異常症の診断は、血液検査によって行われ血液中のLDLコレステロール血液中の中性脂肪が高い数値を示す場合に脂質異常症と診断されます。また、善玉コレステロールとして知られる「HDLコレステロール」の数値が低すぎる場合も脂質異常症の可能性が検討…続きを見る
腎不全(じんふぜん)とは?
腎不全とは、腎臓の機能が極度に低下し、腎臓がもつ最重要機能である濾過機能がほぼ正常に機能しない状態となった腎臓状態の事を指します。腎不全になると様々な腎機能障害を発症しているのが一般的で最終的には尿毒症症状を引き起こすようになることから人工透析療法を行うことになります。※腎不全とは腎臓の糸球体濾過率が極端に低下している状態のこと。日本人に特に多いのは慢性腎不全と呼ばれる疾患で、腎機能の低下レベル、糸球体濾過量によって進行状態がわかります。CKDと呼ばれる慢性腎臓病の指標では第4ステージに入った段階で人工透析が必要とされております。更に第5ステージに入ると腎不全と診断され定期的な人工透析が必ず必要となります。腎機能の状態を確認する検査としては血液検査と尿検査がありますが、基本はクレアチニン検査とクレアチニンクリアランス検査、尿素窒素検査などを行い数…続きを見る
シェーグレン症候群とは?
シェーグレン症候群とは、口腔内の乾燥症状や眼球の乾燥症状など、「分泌系の器官」に障害が発生する事が原因となってを発症すると考えられている自己免疫性の疾患です。シェーグレン症候群患者の多くは、「眼球の疾患」「唾液の分泌の低下」などの症状を発症するケースが多いことが特徴で、長年に渡り様々な症状事例が臨床的に研究されてきました。シェーグレン症候群の特徴は局所的な症状のみならず全身的な症状を伴うケースも多くある点です。この症状の多様さが、この疾患の扱いの難解な部分であると言えます。またシェーグレン症候群はリウマチや膠原病などの病気…続きを見る
男性更年期障害(だんせいこうねんきしょうがい)とは?
更年期障害という言葉が広く知られるようになりましたが、日本ではまだまだ更年期障害が女性に発症する病気であると思われがちです。しかし、近年では男性の更年期障害が認識されるようになり、外来でも男性用の更年期外来がある病院も少しずつ増えてきました。この男性の更年期障害を発症する要因のひとつとして考えられているのがテストステロンの減少の問題…続きを見る
低HDLコレステロール血症とは?
低HDLコレステロール血症とはいったいどのような疾患なのでしょうか?この低HDLコレステロール血症とはHDLコレステロール検査値が基準値を下回る状態の総称を指し厳密には病名ではありません。一般的な指標としてはHDL数値が40(mg/dl)以下を示す場合に低HDLコレステロール血症と診断されます。※低HDLコレステロール血症=HDL数値が40(mg/dl)以下を示す場合に診断
具体的には、前項で掲げたように「肥満」「運動不足」「過度の喫煙」などが要因となって数値の減少…続きを見る
バセドウ病とは?
甲状腺ホルモンはTSHが甲状腺内の受容体と合成して分泌されます。バセドウ病とは、この甲状腺ホルモン受容体に異常が生じ、甲状腺を過度に刺激しすぎてしまうことによって甲状腺の肥大症を招く疾患です。人体のホルモンは、受容体と合成することで酵素を生成し人体内の細胞に作用をもたらします。逆に言えば、この酵素の状態に出来ない限りホルモンの効果・作用は発揮できないということでもあります。バセドウ病では、この受容体が過剰に甲状腺を刺激し続けることで甲状腺ホルモンの異常分泌を促す甲状腺機能亢進症の一種なのです。甲状腺ホルモンは、体温の調節や新陳代謝の促進だけでなく心臓機能の活性化、胃腸のバランス、脳の活性化など人体の広い範囲で作用するホルモン…続きを見る
貧血症の種類と特徴
鉄欠乏性貧血は、文字通り体内の鉄分が不足することによって発症する貧血症です。鉄分と貧血は密接な関係にあることは多くの方がご存知かと思います。貧血の症状として代表的な症状をまず確認してみましょう。貧血症の主な症状「めまい」「立ちくらみ」「頭痛」「吐き気」「呼吸困難」「手足のしびれ」「失神」以上は貧血症…続きを見る
本態性血小板血症(ほんたいせいけっしょうばんけっしょう)とは?
本態性血小板血症は、骨髄の機能に異常が生じることによって発症する骨髄増殖性疾患のひとつです。本態性血小板血症の最大の特徴は、血清中に含まれる血小板の数値が極端に高い数値を示す点にあります。骨髄では、血小板の他赤血球や白血球の製造も行っておりますが、本態性血小板血症の場合は血小板の数値のみが極端に上昇する傾向にある点が大きな特徴です。血小板の増加と合わせて赤血球・白血球・ヘモグロビン血中量・ヘマトクリット値も上昇するケースがありますが、血小板数の増加率…続きを見る
慢性骨髄性白血病(まんせいこつずいせいはっけつびょう)とは?
白血病という病名を耳にすると、白血球数が増加する恐ろしい疾患というイメージがあるかもしれません。PLT検査では血液中の血小板の個数をチェックしますが、慢性骨髄性白血病の場合は白血球だけでなく血小板数も多くなります。増加は症状の進行と比例して増加する為、発見の時期の検査数値によってある程度の進行状況を把握することも可能です。慢性骨髄性白血病は白血球数が極端に増加し、血小板数も同様に極端に数値が上昇する特徴があります。その為、「WBC検査」及び「PLT検査」の結果があまりにも高い数値を示した場合は、慢性骨髄性白血病の可能性…続きを見る
妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)とは?
妊娠高血圧症候群とは、妊婦中の妊婦の中でも主に後期の妊婦が何らかの原因によって高血圧や尿蛋白症状、母体の血管障害(血管の収縮による血流量の低下現象)を発症する疾患の総称です。現在は徐々に妊娠高血圧症候群(PIH)としての名称が定着してきてはおりますが、かつては「妊娠中毒症」として広く認識されていた疾患であり、妊娠高血圧症も妊娠中毒症も全く同一の疾患を現していることをまず把握しておく必要があります。尚、妊娠高血圧症候群という名称は日本産科婦人科学会により2005年に変更された名称です。この疾患はまだ解明されていない多くの原因があり症状も個々によって多様に出現する…続きを見る