徐脈性不整脈は、洞結節で生成された電気信号の一部が各伝達段階で電気信号が途絶える、もしくは飛んでしまう症状をもたらすことが最大の特徴です。
徐脈性不整脈は、この電信号が途絶える段階によって以下のように分類することができます。
●洞房ブロック⇒洞結節からの電気信号が心房に伝導されない状態
●房室ブロック⇒心房から出た電気信号が心室へ伝導されない状態
●脚ブロック⇒ヒス束から出た電気信号が右脚・左脚へ伝導されない状態
●へミブロック⇒左脚の一部にだけ電気信号が伝導されない状態
各段階においてブロックが生じる可能性をもっていますが、徐脈が発生しているからといってすぐに治療が必要なケースは多くありません。
徐脈性不整脈の治療は、治療が必要であるかどうかをまず見極める必要があります。
見極めるポイントは、進展性の見込まれる徐脈であるケース。
危険性の高い徐脈であるケースです。
徐脈性不整脈で治療が必要となるケースでは、その大半の治療においてペースメーカの導入が検討されます。
お薬などによる薬物療法を行うケースもありますが、基本的にはペースメーカによる治療が基本です。
徐脈性不整脈で用いられる薬剤は「イソプロテレノール」などの自立神経作動薬が使用されます。