不整脈と言う言葉をよく耳にしますが、この不整脈とはいったいどのような症状を現すのでしょうか?
不整脈と言う言葉から読み取れることは、脈が異常な状態であるということは、ある程度容易に想定できると思います。
尚、医学的な不整脈の定義は以下の通りです。
心臓の電気信号系の不具合などに起因する心拍生成の異常
少し解りにくいかもしれませんが、心臓器官そのものが要因となって脈が乱れている状態が不整脈であるということになります。
心臓は常時一定のリズムを刻みます。
運動時などは心拍数が高まったりはしますが、基本的に生存している限り常時基準値内の心拍数を保とうと働くのが心臓です。
この一定のリズムを刻むように心臓に指令を下しているのが「洞結節」と呼ばれる司令塔です。
この洞結節から発信された電気信号は、心臓内の各指令器官に送られ心臓は脈動を刻みます。
このように心臓が一定のリズムを刻むことを「洞調律」と呼びます。
洞調律は、洞結節、及び洞結節から信号を受けた器官が正常に働くことによって規則正しいリズムを刻むことが可能となっております。
不整脈は心臓器官のトラブルが要因となって発生する脈拍の異常です。
前項で解説した通り、心臓は基本的に一定のリズムを刻む洞調律を保っているのが基本です。
しかし、心臓を動かす電気的興奮信号を発信する洞結節。そして洞結節から電気的興奮信号を受け、各部位へ信号を発信する「心房」・「房室結節」・「ヒス束」・「右脚・左脚」・「プルキンエ線維」などの指令器官に異常が生じると、洞調律から遺脱した脈拍を刻むようになります。
このように、電気的信号の受信、送信が正確に行われなくなった時に不整脈は発症します。