期外収縮とは、文字通り予定外の時期に収縮が発生する不整脈のことを表します。
心臓は洞結節で生成された電気的な刺激が心房へ送られます。
次いで心室へつながり心臓の収縮をうながします。
これが通常の流れであり、洞結節からの信号がない限り電気的信号が下位の神経回路に発生してくることはありません。
しかし、期外収縮の場合は、伝導系から電気信号が送られてくる前に電気的興奮が発生し、勝手に心臓の収縮をおこなってしまうケースがあります。
このような、想定外の心臓の収縮を期外収縮と呼びます。
期外収縮は、刺激による電気信号が発生する部位によって分類することが可能です。
心房で発生する期外収縮を「心房性期外収縮」
房室結節で発生する期外収縮を「房室結節性期外収縮」
そして心室で発生する期外収縮を「心室性期外収縮」と呼びます。
尚、一般的に最も多く確認される期外収縮は心室で発生する心室性期外収縮です。
期外収縮は、比較的誰にでも発生しやすい不整脈であり、期外収縮が確認されたからといって過度な心配をする必要はありません。
心電図検査などで期外収縮が確認されても問題がないと判断される場合は、医師からの説明がないケースも多くあります。
心室性期外収縮が確認された場合。
このようなケースで、注意するポイントは、その期外収縮の発生ポイントが一定であるかどうかという点です。
心電図検査では、これらの期外収縮の波形を容易に読み取ることが可能です。
常に一定の波形、同一のポイントで期外収縮が確認される場合は危険性はありません。
このように単体でポツポツみられる期外収縮を単源性期外収縮と呼びます。
対して、複数のポイントで不定期に頻繁に現れる期外収縮は多源性期外収縮と呼ばれます。
多源性期外収縮が発生している場合は、その症状によって治療が必要になるケースが出てきます。
なくなった時に不整脈は発症します。